アヒト脱退

アヒトが脱退するって聞いて、ショックだけれど意外ではなかった。アートスクールからメンバーが抜けるときに、「ああ、そうなったか」って思ったのに似た感じ。無戒+アヒトで始まって、不定形になっていくはずが、4人組のロックバンドとして意外に早い形で方向性が見えてしまったから今のZAZEN BOYSがあるわけで、しかも今の絡み具合も、少なくとも音の面では、理想的。ナンバーガールとはまた違う個性のぶつかり合い。ベースの緊張感が、直線から柔軟な、でもぶっといビートに変わって、自ずとアヒトのプレイにも影響していて、ナンバーガール時代とは違うノリになっていたと思う。アヒト節全開って感じではなくなったけれど、ちゃんと個性が際立ったプレイをしている。ギターも、いわゆるギターポップ路線では全く無くて、他にこういうプレイをする人を知らないから、最初は凄く戸惑ったけれど、かなり好きになった。テクニックも物凄いし。とりあえず、今まで聴いたことの無い、「他にどこにもない」到達点には達して、第一期(54もあるから二期か?)は終了って感じか。アヒトの次に入る、しかもあのメンバーに加わるとなると、どんなドラマーなんだろう?カシオマンみたいな、得体の知れないメンバーをどこからともなく連れて来るのかな。やっぱ、ラストは観に行きたい。