引き続きRSRFES日記(もう全アクト、全行程書くまで続ける)

本日2発目は無戒秀徳アコースティック&エレクトリック。あやの嬢につづくアコースティックな雰囲気…なんてそもそも期待していない。ザゼンはみてても無戒は見てないって人も多い中、京都、大阪にはよく足を運んでくれているので、もう何度か、様々なソロライヴを見てる。今回は珍しく、観客も無戒さん(この表記にさんづけはすごいな)自身もスタンディングというスタイル。アコギ一本。ブルースハープ、ビアのみ。ソロをやるようになって無戒さんの歌はすごく歌としての魅力を増したと思う。言うなればイースタンユースがエモでありフォークロックとしても魅力をもっているような。単純に丁寧にメロディーや歌詞を紡いでいるってことで。今回のセットはナイスセレクト。ナンバーガールからディレイドブレイン、チューズデイガール、お蔵入りのKu〜Ki、ソロのオリジナル猫踊り、ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象など向井さんオフィシャル日記によるとあと2曲はやってるはず。非常にいいライヴだったと思います。けど、矢張りこのスタイルの魅力は飲み屋でみんな座って酒をがんがん煽りながら、肉体教師〜、桜田門外〜とう放送禁止歌も交えてのあのノリだと思う。それにしてもプレイが洗練されてきて、普通に感動させられてしまうのが癪だ。
とりあえず小休憩。バナナパフェとアイス。それにしても前日の雨の中では大丈夫だった砂埃がすごい。レッドからさらに奥のアースに向かう道。耐え切れず口にタオル巻いてる人も多数。去年はここまでひどくなかったような。何とかなるものならぜひ改善を。ステージにまで飛んでいってるから機材トラブルとかも有り得るし。そういやネットコーナーの砂まみれi-pod mini、マックは大丈夫かな。
引き続きレッドにてゆらゆら帝国。何度もライヴを見て、なかなか受け付けなかったこのバンドに、この前の日比谷野音shing02等出演のイベントですっかりやられてしまった。ファズ踏んで痙攣し始めた瞬間の客の盛り上がりから全て、ゆら帝の世界。しかし、砂埃と人の多さでこの前ほどは盛り上がれず。タオルマスクは常時装着に。
次、いよいよ心のアイドル菊地成孔氏参加のUA。京都でのライヴも観に行きその際には、菊地さんもさることながら、ドラムの外山明氏にすっかり持っていかれてしまった。あんなドラマー他に知らない。刻むって感じが全く無く、波を起こしてるみたいな。タオルをはずせないまま前の方へ移動するも、ゆら帝客との入れ替わりでますます砂埃が激しい。ドラムがしもてにセッティングされ、各楽器がステージ中央を取り囲むように配置される。そしてサウンドチェックには各ミュージシャン自らが登場。最初に出てきた外山氏。その後方ステージ袖には子供が二人いる。誰の子だろう?そのうち菊地さんも登場、フレッドペリーの紺色のジャージ。この前のタワレコインストアは衝撃だった。ドレスアップ決め込んで来いと言ってる本人が、3本線のジャージ上下(しかも色はバラバラ)にユニクロのインナー(本人談)で、ニューバランスのスニーカーと。まあそれはいいとして、リハ中にケータイいじってたのが面白かった。vodafoneNECの赤黒のやつだった。しかも、リハ終って引き上げる時も、忘れて取りに来てるし。て、余談が多い。UA登場。シースルーの白い服。観客からは可愛い!の声。てか、音が鳴り始めた瞬間、やっぱり世界が変わる。こんな音楽知らないぞって世界。その中心にあるのはやっぱり外山氏のドラム、じっとUAを見つめ他の演奏者にも視線を配る。時々笑い合うメンバー、菊地さんはサングラスかけたままで、クールなプレイだった。静かになると、周りからの雑音が気になった。カラオケのテントや、どっかの店の掛け声。レッドに非常に合っている音楽だけど、時間も夕暮れが始まるくらいで最高だったけど、その辺が惜しかった。ともかく、このバンドを2回も見れたことはラッキーだと思う。
レッドスターフィールドはブレイクに入った。そういや昨日のブレイクの時には結婚式が始まって驚いた。一般人だったと思うんだけど、最後まで見たらよかったかな。
ブレイク明け、ロザリオス武田真治を楽しみにしてたらいなかった。今は3ピースなのか。ロックンロール。カッコいいなあ。と、思いつつ、場外テントサイトのステージでやってるステージに気になるバンドが出ていたのでそちらに向かう。それにしてもほんとに遠い。アースやムーンサーカスとは違う道に出て、しばらく左手に木の多い茂った道を歩く。照明もあるけれど逆光で対面の人とぶつかりそうになる。霞がかった感じも有り。場外テントサイトはまた別の集落といった感じで、ちょっと怖かった。その奥にステージが見える。近づくとステージは水の上に浮かんでいて、前にはベンチが並べてあった。電子音とテルミン演奏。期待していたのとは違ったけれど、興味深かった。テルミンはいつかやってみたい。そそくさと場内へ戻る。その途中花火が打ちあがった。いつもはサンステージで見ていた花火、初めて会場のこんな場所から見る。音と光がずれるくらいの距離。今年花火大会行ってないやと気づく。
軽く焦りつつサンステージへ向かう。目当てはCHARA。マジであの歌い方なんだあと思う。いったんテントに戻り倒れこんでいると、「あいのうた」が始まった。この曲の歌い方がいちばん好き。てか、この曲が大好き。暗いテントの中で聞惚れつつ、なんとなくステージへ向かい歩く。メンバー紹介。ギター名越由貴夫!おおこの人が!林檎嬢GO!GO!7188ゆうのソロに参加の名ギタリスト。そしてゲストにレオナとハナレグミ永積タカシ。ふたり共パーカッション叩きながら、歌ってた。そんな場面を横目に再びレッドへ。西部講堂で見たからいいと思ってたけど、やっぱりバッファロードーターは見とこうかなと。そういやバッファロードーター→ROVOの流れは西部講堂と同じだ。
ステージで顔にバンダナ巻いてるメンバー達。この日ばかりはそれも衣装というより実用品に見える。って、砂埃ネタはもういいや。西部講堂で見たときはすぐに外に出てしまった。40度近くムシムシの講堂内で、ミニマルな音楽を聞いていたら本当にしんどくなってしまったから。勿体無いと思いつつ。で、今回は、蝦夷の夜空の下、気持ちよく聴けた。でも、何かが足りない気もする。踊りまくる客をすり抜けて、一路ムーンサーカスへ。電気グルーヴにちょっと早めにスタンバイ。
ムーンサーカスからは黄緑色のレーザーがバンバン発射されてる。DJはTASAKA。バグルスビデオキルドレディオスターやダフトパンクワンモアタイムとなどをネタに盛り上げる。ムーンサーカスで1日過ごすとかやってみたいけど、なかなか貧乏性が許さない。レイヴにも行ってみようと両手振り上げ飛び跳ねながらながら思う。
いよいよ電気グルーヴ。卓球が先に登場し、「電気グルーヴ」を紹介する様々な人の声をスクラッチ。「名前がすごいよな」はたけしの声だと聞いた。てか岡村ちゃんも、「ねーねー岡村ってさー」をスクラッチさせてたなあ。ドリルキング社歌から始まって、あとは何やったか覚えてない。とにかく卓球と瀧の2人がステージにいる、その状況に興奮。(去年の卓球の時も実は瀧がいて、「かっ飛ばせタイガース!!」って叫んでた気がする。卓球だったか未確認なんだけど。)一旦下がった瀧がカブに乗って登場。狭いステージをカブが走る。卓球も飛び跳ねつつラップトップの操作。そして、卓球もステージ前に飛び出してくる。ライジングサン!エクセレント!!2人で連呼。瀧が被り物してなくたって、満足だ。最高に面白くて、最高にカッコいい。そのまま電気のステージは終了し、瀧の紹介でDJは卓球。予定の30分は大幅に越えてた。卓球見たかったけど低音に疲れて、レッドへ引き返す。
レッドに着くや否や衝撃の光景。武井ちゃんが例の短パンに警帽まで被ったスタイルで腰をくねくねさせながら、トランペットを吹きまくっている。モーサムトーンベンダーはその昔ポストブランキー、現代のニルヴァーナ等々、その詩世界と激しいライヴを評価されてきた。が、これよ!白いシャツに細身のネクタイ。けだるそうに真っ赤なムスタングをぶら下げた百々さん、ヤサグレれたドラマー藤田さん。そこに色物としか思えない武井。何なんだこのバランスは。でも出してる音が全て。ムチャクチャ痺れる。打ち込みを導入したってアルバム以降は聴いてないんだけれど、百々さんが機材いじりつつギターかきむしる感じは嫌いじゃない。「自然の歌ばやります」といって始まったグリーン&ゴールドこれは聴いてきた。てか、「歌ば」って博多弁!カッコいいなあ。久々に見るモーサムはやっぱり良かった。今度の磔磔も楽しみだ。
夜もふけてきて、また軽くブレイク。レッドの干草の上に座る。昨日のこの時間には辺りが霧見たくなって、すごく冷え込んだ。で、セッション見るのを切り上げてテントに戻ってしまったんだけれど、レッドからサンへの道の照明が霞がかってとてもきれいだった。後は、ムーンサーカスの夜空もきれいだったなあ。会場内で一番光量の少なくて空の広く見える場所で星がくっきり浮かんでいた。ボアダムスの時たまたま見上げた空に流れ星が見えた。非日常的な祝祭、レッドスターフィールド最後のアクト、ブルーハーブが始まる。
3度目のブルーハーブ。2002フジ、ライジングサンそして今回。フジは疲れ切ってレッドマーキー前で横になってたら眠ってて起きたらブルーハーブが始まってた。アンニュイダヴが最高だった。ステージ上は結局見れず。続くライジングサンは同じくテントのアースだった。バンド形態で、PAが内田さんだったと思う。北海道の地でフェスに参加する喜びでボスがひたすら喜びを歌ってた。代わりに切迫感にかけた。そして今回、連れがコーヒーを買ってきてくれる間、干草でくつろいでいる間にセッティングが完了し、アクトがスタートしてしまった。離れて見てもボスは大柄ですごく目立つ。今回はonoと2人。大きなアクションとともに放たれる言葉。曲を少しやってはフリースタイルに入るという事を繰り返す。喜びばかりでもなく、冷たい圧迫感でもなく、生き生きとした言葉が伝わってくる。ユーストイック!ユーストイック!と繰り返し観客を見、指し示す。最後にやったのは『未来は俺等の手の中』。ありがとう、ありがとうって観客に深々と頭を下げるボス。「音楽大騒ぎ大会in石狩」レッドスターをきっちりしめてくれました。でも朝はまだまだ。腹ごしらえして朝に備えますか。