無戒秀徳アコエレin京都

珍しい場所での急遽決まったアコエレ(この呼び名はマツリスタジオからのメールで初めて知った)。比較的新しい、知り合いのバンドの一切出ない京都でも異質なライヴハウス。由来は西部講堂のイベントにあるらしいけれど詳しくはCF京都にでも載っていた気がしますので、そちらで。
白いテレキャスと、フェンダーのアンプ、昨日と同じ足元の無戒さん。今日はエレクトリックか。そして上手には、黒いストラトがJCに繋がっている、カシオマン!と一発で気づく。
アコギに慣れている所為か、ギャリっとしたテレキャスでの弾語りは、なんだか違和感。でも次第に気持ちよくなる。よく考えたら、初回の磔磔以来エレキは見てないかも。『SI・GE・KI』からスタート。後はいつもと同じく、『アイドンノー』とか『ヤングガール17〜』とか、『チューズデイ・ガール』『暴力冗談』などなど、アコエレとは言え、ギラッとした、ZAZENでみせる鬼気迫るものを強く見せるライヴだった。ツアー中ということも関係あるのだろうか。『ku〜ki』『NEKO ODORI』は矢張りいい。そういえば『桜田門〜』も『肉体教師〜』もなかったなあ。
曲順とは前後するけれど、第一部の途中でカシオマン登場。『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』『WHISKY & UNUBORE』『KIMOCHI』他にもやったかも。『KIMOCHI』では恒例のステージに女子を上げて歌わせた。またスペシャの紙袋からグラサンを取り出し、強要。しかも替え歌で歌わせる。正確には忘れたけど、「京都の寺の娘やねん」「男に不自由した事はない、でも、そろそろ、ほんとの愛が欲しいねん」みたいな感じで。
小休憩をはさみ第二部、『性的少女』(第二部だった気がする)いつ聴いても、記録シリーズにもなったハッチで見たライヴを思い出す。あのひさ子ギターのフィードバックの美しさ!でも、それがなくても十分旋律も、歌詞も、向井さんのギターも何もかもせつない。いつもよりは歪んだギターで激しいセットながら、やはり弾語りの醍醐味で、全体的に歌と歌詞が良く伝わってきた。使いまわしも多いし、ぼんやりとしたイメージでしかないこと、(アルバムを通して聴いてやっと意味があるというべきか)そんな感じで歌詞の事は、横において考えるようになっていたけれど、向井さんの詩世界は、統一感があって、何だかんだ言ったって独特の世界を作り上げていて、しかもその情景は、なんとなく共有できる。曲前のMCで軽く話すエピソードがすごく効くのかな。本編ラストは『自問自答』。
そしてアンコール。間髪入れずに再登場。『無常節』ツアーでやってる『WHISKY & UNUBORE』の前みたいな、狂言、歌舞伎みたいな侍の決闘、男女の修羅場等々織り交ぜつつ、自分で噴出したりしつつ、何とか曲が終わる。
書き漏らした曲目、『フラストレイション・イン・マイ・ブラッド』『鉄風』『ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象』くらいかな。
とりあえずライジングサンの時に思った、座り&飲みスタイルのフォーマルアコエレが、意外に早く、久々に体験できて満足。