もう11月

早いものであと2ヶ月で今年も終わり。何かに追われてる感にずっと捕らわれたままの一年は本当にあっという間だった。って、まだあと2ヶ月もあるんだしな。
『竜舌蘭』GO!GO!7188

竜舌蘭

竜舌蘭

『魚磔』が出た時の衝撃は前作の時にも感じられなかったし、今作も一聴してうわ!って感じはない。音質は『鬣』と近い感じ。単純に抜けがいいサウンドではない。1曲1曲割と音色をいじってる気がする、どのパートも。ボーカルにもエフェクトがかなり使ってあるし。いわゆるライヴバンドのドグマ、初期衝動の勢いを持った曲とサウンド面でのレベルアップが良いバランスで録れた作品以降のマンネリを回避しつつ、新たな面の模索。それを、それでも上手くやってるバンドだと思う。なんでキッズファンしかつかないのかと正直苛立ってしまうくらいに、凄まじい、そして気持ちのいいライヴをするバンドなのに。ギターのセンスは凄く好きだ。アンプで軽く歪ませて、あとはピッキングニュアンスで弾き分ける基本、エフェクトに関してもただエフェクティヴにするだけでなく、芯のあるギターに絶妙に面白さを与える感じ。ベースもブリブリ系のベース、こういう音を出すベーシストは意外と少ない。しかも女性なのに。ターキーのドラムは文句なく好き。ロックドラマーのあるべき姿。この3人の正統派なのに、どこか微妙にずれてるって魅力。ギャルバンでポップなイメージを持たれてるから聴いてないって人がいるなら、今度のツアー行ってみてくれと思う。難しい顔して暗いギターポップやってるようなバンドよりも、よっぽど凝ったギターワークに、ノるベース、叩き出される気持ちの良いビート、声が苦手って言うならまあ、そんなもんはすぐ慣れるし気にせずに、と。本当行って損はしないと思う。