[ライヴ]

23日分アート・リンゼイ
初。というか音源すらまともに聴いた事は無かった。12弦のダンエレクトロのギターを提げ、ヒョロッとした初老の白人が、黒人2人を従えてステージに登場。一人はベーシストで、もう一人はシンセ類、マニピュレーション、サックスってどっかで見たような役割だな。
噂のノンチューニングのノイズギターのリフで曲が始まり、退屈そうにモニターの指示を出しつつ、バックメンバーが演奏。ほとんどの曲がノイズギター→PCからのオケ→ベースって言う感じ。そこに優しい歌声が乗っかる。ちなみにリンゼイ氏の繊細なボーカリゼーション保護のため演奏中は場内禁煙。途中からだんだん楽しくなった。でも打ち込み分と生演奏のバランスが悪い気がする。大御所にこんなこと言うのもアレだけど。結局3回ほどアンコールがありつつ2時過ぎに終了。機会があれば音源も聴いてみよう。

24日 メトロ大学 講師 菊地成孔
場内はござに座椅子が用意され、桟敷席になっている。普段はクラブのフロアって場所で、はだしになる不思議。「大学」なのに間違ってドリンクにビールを頼んでしまった。ちびちび飲んでいると、講師が登場。昨日よりも普通な格好。軽くリサーチ、質問がある人ゼロ、『官能〜』を読んでる人もいない人も微妙な感じ。菊地さんは迷いつつも本の概要から入ることに。新風館の時とと同じ感じかも。「著者に本の説明聞いて、金取られてるってどういうことだ」って本人も言ってたけれど、まあ、復習がてら面白かった、でも時間のほとんどが取られたのが辛かった。その後、読者カードに良くある質問、カウンターバークリーについて。これも本の中にある内容かな。最後に軽く質問タイム、曲作りについて、クラブミュージックについて、あともう1人くらい。音楽についての教育を受けている事で、手詰まりになるかどうかみたいな話の中で、どこに行くかわかってしまっているから、エスクァイアで南米に連れて行かれたみたいに、拉致されてどこかに行かないといけない。今回はいい機会でインスピレーションは自ずとそこからみたいな。地球で一番物理的に遠い場所に行ってしまったから、次はどうしよう?とも。あとは次回作の編集前の音源試聴。
こういう機会があると、まとまった時間・期間ちゃんと講義を受けてみたいなあと思う。精華大の大友さんの講義も4日間くらいあって、それでも物足りなかったしなぁ。話の中にあったように、アカデミック過ぎてもそういうの求めてないお客さんにとっては、つまらない大学の講義みたいになってしまうし、かといってファンの集いノリもなあ。そんなこんなで「官能〜」を読み返し始めた。