CDJ続き 2

イースタンユース。この時点で20分程度の遅れ、吉野さんは「いつもは喋りすぎるって言われるから、今日は喋らずやる」「どっかのフェスティバルでもすごく押してしまったことがある、喋ったせいで」などMC無し宣言。しつつ、アルペジオしながら曲のつなぎには喋ってたけれど。いきなり「夏の日の午後」からだったかな?とにかく、モーサムとかブッチャーズとか、今年も何回か見たアーティストばかりが出演だったし、お酒もまわり、なんとなく今年一年のダイジェストを見ているような錯覚に陥る。イースタンも然り、このステージが大阪ビッグキャットに少し似ていたせいかも知れない。好きなアーティストばっか出るイベントで年末を過ごすって凄い贅沢だな。いつもと変わらぬ、ザラーン、ギャリーンとイースタンは演奏して去っていった。スローモーションはまた聴けず。
このイベントは「JAPAN」を出版している「ロッキング・オン」が主催と言う事で、「ロッキング・オン」のブースが設置されていて、出演アーティストが掲載された「JAPAN」等のバックナンバーや、閲覧のみと言う形で希少バックナンバーとそれが読める閲覧スペース。、あと、希少バックナンバーの販売と言うのもやっていて、1,000円以上買うと出版物の販促ポスターがもらえるというおまけつき。迷いつつも、お土産に92年の「JAPAN」を買う。小山田、田島対談に惹かれて。フリッパーズ解散直後、コーネリアスですらないコマタレと言う肩書きの小山田氏が笑える。表紙のブランキーにかなり迷っている様子のパンクス氏が手を離した隙にさっと買う。1,000円越えのために電気グルーヴの「メロン牧場」をついに買う。これだけで1000円越えだけどまあいい。ポスターもゲット。詳細は秘密。苺をくわえた椎名林檎嬢もあったが、予約済み。くやしい。浜崎のやつもあったけれど売れ残ってるところが「JAPAN」のイベントっぽい。
ライヴに戻り100S。初・中村一義。中学時代の憧れの人。だったけれど、ステージは微妙だった。本人はギターを持たないピンボーカルと言うのも意外だった。だけど、ステージングが凄いわけでも、歌い上げているわけでもなく、ただCDと同じ声と言う感慨しかなかった。100Sになってから聴いてないし、曲を知らないせいかも知れないけれど、ぐっと来るものがなかった。レディオヘッドトム・ヨークはピンボーカルでも物凄い迫力があった。動くし、動かなくても存在感が圧倒的だった。それに比べて彼は軽音サークルの手持ち無沙汰なピンボーカルみたいに、だらっとマイクに手をかけたり、うずくまったり。勝手に期待して勝手に違ったと思ってるだけかもしれないけれど。あれだけ宅録とか、1人で世界を構築していた人がサンプラーすらメンバーに任せてしまうというのも、信頼の証拠かもしれないけれど、イニシアチヴを握っているようにはとても見えなくて…。とりあえず彼の作る音楽に今は興味がもてない。
いよいよくるり100Sの客と空いたスペースになだれ込む観客で、フロアは乱れる。正直このイベントに来てくるりファンへのイメージが予想通り悪くなった。スピッツとか、チャゲアスとか割と年齢層の高い女性ファンがついているバンドに多い現象と、バンプ好きの若過ぎるファンの両面の悪さをもってる気がする。なんか口悪くなりすぎた。
登場したメンバーは、白シャツネクタイ。サポートドラム、キーボードの5人編成。いわゆるジャムからスタート、ワールズエンドスーパーノバに流れる、もっくんがいた最後のツアーと雰囲気が似ている。スタンダードな、音源に忠実な印象。途中岸田氏のアンプが不調、気持ち良さそうだったのに、急にイィーって顔になって「俺のギターがならへん」みたいなことを歌詞に当てはめる。赤いサブのアンプが持ち込まれ無事解決。そっからセットリストは適当+順不同でバースデイ、ロックンロール、ワンゲル、ばらの花などなど。ワンゲルは、クリストファーバージョンが良すぎて、迫力不足。ばらの花はシンセ入っての、原曲に忠実な感じ。こっちも前のバージョンが好きだけれど、アルバムバージョンの良さを再現していて、甲乙つけがたい出来。くるり、幅広いなあと。全体にロックバンドとしてかなりツメられてたクリストファー期に比べて迫力で勝負する感じじゃなくて、「丁寧さ」や最初のジャム→ワールズに見られたセッション的なことに目が向けられてる感じがした。基本的にはくるりは大丈夫なのか?と完全には信頼してないけれど、気になるし、面白い事やって、うわ!と思わせてくれるところが好きなので、これからに期待。アンコール、東京。無条件に良かった。ホントはハイウェイが聴きたかったけれど。
終ってみたら、予想より大分遅い。夜行バス乗れんのかな?って感じで。つづく