無戒秀徳アコエレ@心斎橋クアトロ

クアトロで初アコエレ。イスがフロアにびっしり並べられているものの、テーブルが無いとやっぱり雰囲気が出ない。立ち見が少しかなと思っていたら、開演間際には割とぎゅうぎゅうにお客が入ってた。ステージには白のテレキャスとJC(おそらくクアトロの)、タム無しのドラムセット、そして2台のCD-JとDJミキサー、あとで気づいたのがサンプラー…うわDCPRGか?東ザか?
本人はいつものアコギを持って登場。今回は立って歌う。定番曲の連続。てか、完成度上がりすぎ。ミュートとかボディをトンッって叩く音が、キックみたいに絶妙に入って、まさに「ノって来たゼ」って感じに。テレキャスとLINE6歪み/ディレイは今回、曲の前にサンプリングしておいて、サビに入るとSE的にアンサンブルをつくるって言う使い方をしてた。口で「ギュワ〜」とか言って、ギターソロ風に被せてた昔とはエライ違い。いつも通り、2部構成でブレイクタイムが入る。渋谷で続けてやったら、自分もしんどいし、客もだれたそうな。「野に咲く〜」で女の子がステージに上げられ、曲の終わりに、そうしたブレイクタイムの趣旨を説明、その間中女の子はループで歌わされ続けてた。説明が終わり一部終了。無戒氏は女子の肩を抱いたまま、ステージ袖に消えていった。
第二部、心斎橋はグッド・フィーリング、いいコンサートをさせてもらってます、と。渋谷の客は腕組んだまま、固まっていた、と。モラリストの人は耳をこう(塞いでみせる)といって、「肉体教師の変態教育」、なんか久々な気するなあ。あとは「安全地帯のような曲が出来ました。聞いてみましょうか。」といって、ああ、そんな感じ。安全地帯か、オフコースかって感じのリフ、メロ、輪唱的コーラス。しかも「一番までしか出来てないんです」ってオチ。今が1985年ならヒットしたかも、と。ゲストにドラマーは出てこないのかなあと、期待していると、第二部の見せ場「開戦前夜」で、いつもならメンバーがソロを取るところで、リフはサンプリング・ループにして、カシオマン風ソロ、日向さん的ソロ(ギターの低音で)、ブルースハープ・ソロ、で、自分でドラム。ちょいアヒト風。「難しい」と言って止める。続けてCDJによるサックス(byアベカオル)とのからみ、浪曲、時代劇の台詞、本人はタバコを吹かすだけ。
で、恒例観客アゲ。坊主の男、セーラー服女子高生×2、お姉さん、らがサンプラーに吹き込まされる。(その前に「ディス・イズ・ムカイ・シュートク」「キョーコ・ハセガワ・NO.1」と本人がサンプリング済み。)女子高生「先輩!」男「しばくど」お姉さん「ムカちゃん寒い」。
これが一番いいって「ムカちゃん寒い」を連発してた。
毎度ながら、楽しませて、魅せるいいライヴだったと言わざるを得ないところが悔しいなあ。
結局ゲストは無し。でも1人でこんだけやってくれれば満足だ。あと安全地帯風の「腹違い」の前にやった曲、新曲だと思うけどよかった。「花模様の妖怪が〜」みたいな歌詞で。5月にはZAZENでくるみたい。行きたいなあ、行けるかなあ。